泡っわ!

一人暮らしを始めるにあたり、


一番に求めたのは中古の洗濯機。


その日まで仕事は実家から通い、


洗濯は母任せ。


洗濯機の操作など知らないのに、


なぜか最も必要に思えた褐藻糖膠


 引っ越して落ち着くと、


たまった汚れ物を


洗うことにした。


汚れ物を水につけ


洗剤を放り込む。


洗濯機のスイッチを入れた。


ゴーとうなり、


ぐるぐると回転を始めた。


「え!」


目が釘付けになった老人斑


なんと洗濯槽に生じた


洗剤の泡がすごい。


そして


ついにあふれた。


大慌てでスイッチを切った。


 その日は、


キッチンの流し台が


洗濯機となった。


汚れ物をごしごしと手洗い。


洗濯機で狼狽えるぐらいならと、


頑張った。


 翌日息子が心配で


やって来た母に聞きまくり、


洗剤の量や、


洗濯機の操作をやっとマスター。


でも、


自分で洗濯は一ヵ月も続かなかった。


ためて実家に持ち帰り、


母に任せた。


 いまも、


洗濯は妻に


全面依存している。